2024 懐かしのサンヨーカドニカラジオ 13F-860

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商品情報

サンヨーが60年台後半に発売したFM、AM(BC)、SWの3バンドラジオです。 AMの表示がBCとなっているのはこのラジオで初めて見ました。 BCはBroadCasting(放送)の意。 戦後直ぐはBC帯と言う名称が一般的で、短波放送(Short Wave=SW)が戦後本格的に導入された後に、短波との対応で中波(Medium Wave)となった様です。 このモデルの周波数はCycle表示、と言う事はHz表示に移行した67年以前のラジオの可能性もあります。 サンヨーはナショナル創業者の松下幸之助さんの義弟(奥様の弟)でナショナルの専務でもあった井植歳男が戦後に作った会社です。60年台には最初の二槽式洗濯機を大ヒットさせてナショナルと比肩出来る位の総合電気メーカーになりました。 カドニカライト(同社ではなぜかニッカド電池をカドニカ電池と言っていました)と言う充電式の非常灯(停電時には内蔵した充電池で自動的にライトが点灯する白いボディの洒落たライト)がこれまたヒットして当時の一家に一台はこのライトがあったのではないかと思われた程です。 中には単三電池大のカドニカ電池が2本入っていました。単三電池が一本30〜35円位だった時代ですが、当時の乾電池は直ぐに電圧が下がったり、パワーが無くなったりしました。35円と言えど当時としてはそれなりの出費でした。そんな中で電池切れが起きず、何時迄も使える(当時はそう言う触れ込みでした)カドニカライトは非常に魅力的だった様です。このカドニカライトの成功に気を良くしてサンヨーはカドニカラジオと言うものも相当数発表。しかしライト程はヒットしなかったのか同社のラジオは普通の電池を使ったトランスワールドシリーズに移行して何時かカドニカラジオは消えてしまいました。 このモデルは多分最後のカドニカラジオの一台かと思います。13トランジスタ、3バンド、10cmスピーカ、0.8Wとそれなりのスペックでしたが、同時期のソニーのIC11、ナショナルのワールドボーイGT、GX辺りと比べると商品力の差は歴然たる物があります。価格は当時のカタログが無いので不明ですが¥15K位でしょう。カドニカ電池は結構高い物でしたから。 中華ニッカド電池付、自作ACコード、元箱、取説のついた非常に程度の良い一台で博物館展示品だった由。 勿論整備済み完動品です。

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